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0629 Photoshop:色調補正は理論的に説明できなければならない

今日はPhotoshopの色調補正について学校で教わらない部分を自習。

Shuffle by COMMERCIAL PHOTOさんのPhotoshop 色調補正ゼミナール内の記事で勉強させていただきました。この記事は、それを自分なりにまとめて自分の言葉にしたメモですので、詳しいことは下記リンクをご参照ください。とても分かりやすいです。

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明るさとコントラスト

 色調補正をしていく上で画像の印象を変える重要な補正の手段である、明るさとコントラスト。

 明るさに関しては画像の明るさ/暗さの事であると理解できる。では、コントラストとは何だろうか。

 コントラストが「高い」状態というのは、画像の一番明るい部分と一番暗い部分の差が大きいという事。明るい部分はより明るく、暗い部分はより明るく。白はより白く、黒はより黒く。そのため、コントラストが高い状態であると、メリハリのきいた、強い印象を与える画像となる。

 そして反対に、コントラストが「低い」というのは、画像の一番明るい部分と一番暗い部分の差が小さい状態を指す。明るい部分も暗い部分も、よりグレーっぽくなる。すなわち、やわらかい印象や優しい感じを与える画像にする事ができる。

 以上の事から分かるように、明るさとコントラストを操作する事で、画像全体の印象を大きく操作する事が出来るため、誤った補正をすると画像が人に与える印象を大きく変えてしまう事に繋がる。それゆえ、画像の加工前にこの画像でどのような印象を与えたいかを考えておく事、そしてそういった印象を与えるために必要な操作のための技術が必要とされる。

 

 

 

レベル補正

 一番明るい部分と一番暗い部分、真ん中の部分をヒストグラム上のどこにするかきっちり決める事の出来るコマンド。

 

まずデジタル画像の仕組みを知ること!

  • デジタル画像の「明るさ」にはドット毎に諧調番号がついている→256諧調(黒:0~255:白)
  • デジタル画像の全ドットに諧調番号を付け、集計し、グラフ化したものを「ヒストグラム」という

ヒストグラムの見方

 左側に黒い部分が多い場合、画像の中に0に近いドットの数が多いため、全体的に黒い/暗い画像である事が分かる。

ヒストグラムの調整

左へ:明るくなる

右へ:暗くなる

→白いツマミを動かすと、このツマミの位置より明るいドット(右側)は全て真っ白にするという指示を与える事になる。同様に、黒いツマミを動かすと、このツマミの位置より暗いドット(左側)は全て真っ黒にするという指示を与える事が出来る。

レベル補正をする目的

 画像の一番明るい部分が255、暗い部分が0の画像を作る事。

 すなわち256階調全てを使い切っているという事は、「理論上は可能な限りグラデーションが豊富な画像になっている」という事。

 

 

 

トーンカーブ

 カーブを上に曲げると画像が明るく、下に曲げると暗くする事が出来るコマンド。

 

トーンカーブの仕組み

 トーンカーブのウィンドウを開いて表示される四角の対角線をトーンカーブと言う

 x軸は調整前の画像(=元の画像)の明るさを示すドット数の0から255までの階調毎の分布を、y軸は調整後のその階調ごとの分布を表す。つまり、トーンカーブを上に曲げると、選んだポイントにおける調整前のドットの階調を白(255)に近づける事になり、結果その部分をより明るくする事が出来る。

トーンカーブの使い方

 トーンカーブウィンドウを開き、人差し指ボタンで画像の明るく/暗くしたい部分をクリックし、そのまま上へ/下へドラッグすれば、コントロールポイントが出来て、トーンカーブが上へ/下へ曲がる(結果、明るく/暗くなる)

コントラストを調整する

トーンカーブが急であればコントラストは高くなる

トーンカーブが緩やかであればコントラストは低くなる

 なぜなら、明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗くするためには右上と左下のトーンカーブをそれぞれ上と下に曲げるため、トーンカーブは必然的に急な曲線に近づく。明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗くする事はコントラストの高い状態にする事であるため、トーンカーブが急であれば、コントラストは高くなる。

 また、全体のみならず、一部分だけコントラストを調整する事も出来る。例えば、明るい部分だけコントラストを高くしたい場合は、右上の部分だけトーンカーブを急な曲線にし、残りの部分をなだらかな対角線に近い状態にしておく。また、中間調だけコントラストを低くしたい場合には、左下と右上は急なトーンカーブに、真ん中部分は対角線に対して垂直方向へ曲げ中間が平らに近い逆S字を描く事で調整できる。

白飛び、黒潰れの確認

白飛び・黒潰れ…もうどうしようもないところ!

→そうでない箇所はその時点では見えなくても明度の調整で像を蘇らせる事が出来る

 Altを押しながらツマミをドラッグ

→ドラッグした地点より左が黒、右が白で表れるため、その地点と元のツマミとの間が画像のどの部分に対応するかが判断できるため、明度の調整をしたい場所がヒストグラムのどの地点であるのかを確認できる。

 その後、人差し指ボタンを掴み、明るくしたい所を上にドラッグ、暗くしたい所を下にドラッグする。また、それ以外の場所は極力自然なカーブを目指す。無理に対角線に沿わせると色調が反転してしまう場合があるので注意。

 

やってみよう~

 100%ではないにせよ、理論は把握した。という事で、自分の撮った写真で実践してみました。これまで撮ったら撮りっぱなしにしていたけれど、補正でここまで変わるとは。もちろんまだまだ練習は必要ですが、自分が「この写真をこういうイメージにしたい」と思い描いたところに、漠然とツールをいじくり回していた昨日よりは近づけた感が強いです。

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全体的に彩度を上げると共に、花びらのピンク部分と中心の白い部分のコントラストを意識して加工してみました。

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雲のグレーの部分を明るくし、画像全体のコントラストを上げ、青空の彩度を上げてみた。パリッと晴れた空の感じを表現できた。